片道切符で飛び乗れ

ダークな世界観が魅力のロックバンド

Forced to Decay「Perkussive Perlokution」

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んんージャケがショボい!自分の中のSNSのアカウントのアイコンに採用したいイラストランキングでこの顔は常にトップ争いを繰り広げてます。ほとんど無名なバンドなのにこのアルバムは中古市場で500円前後で転がってる場面に結構遭遇しますが、それもこのジャケが原因なんでしょうか…。しかしジャケに反して中身は結構聴きごたえあります。彼らはドイツ出身で、このショボジャケは99年発表の2ndにあたります(1stは未所持ですが見た感じそっちもジャケがショボい!)。EbulitionとかGravityとかあのへんのレーベルから出てそうな激情寄りカオティックに通ずる不協和音主体のギターワークと甘すぎない叙情性を持ちつつ、デスメタリックだったりスラッジだったりな重さも見せる、なかなか似ているバンドが思いつかないスタイルです。敢えて似ているバンドを挙げるとNeurosisかな…いやでもやっぱそれだけじゃ説明つかないですね。あとボーカルが結構な頻度でクリーン声を噛ませてくるのもいい感じ。この時代のそんなに有名になれなかったデスメタルや邪道ハードコアなんかに出てくる、あんまり声を張らないぶっきらぼうなクリーン声に僕は凄い魅力を感じてしまうんですが、このバンドのそれも大体そんな仕上がりでツボを突かれます。4曲目とか7曲目なんか全編クリーンで通してます、最高。総じて垢抜けているし十分に個性派ではあるんですが、一貫して結構な不穏さ・暗さを湛え、それなりに激しさはあるのにテンションは突き抜けてこないという絶妙にカルトらしい仕上がり。こういうのが案外一番長く付き合っていけるんですよね~。

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