片道切符で飛び乗れ

ダークな世界観が魅力のロックバンド

Blood Has Been Shed「Novella or Uriel」

Killswitch Engageの二代目シンガー 、ハワードジョーンズがそのKsEに加入する前にやってたバンドの1st。00年作。この時点で自分には関係ないなと思った方、もう少し待って下さい!1曲目こそやけに壮大なイントロ~メロデス風リフ~売れ線寄り歌メロっていう曲なんですが、それ以降は極悪なボーカルパフォーマンスと極悪なゴリゴリ・ズクズク・ダウンチューニングリフで全てをなぎ倒さんとする、リキの入った極悪な内容が楽しめます。ニュースクールハードコアとかメタリックハードコアとか呼ばれているやつですね。看板シンガーのハワードは恐らくメロウな歌の実力を買われてKsEに引き抜かれたんでしょうが、ここではクリーン声の使用は最小限で、これみよがしに声を張るような感じではないので、そこまでコマーシャルな印象はなし(それでも十分上手いですけど)。それよりもメインを張る咆哮が凄まじくて、全盛期アンセルモにも迫る太さ・レンジに加え、強い粘りとコシを感じさせる声がとにかく魅力的。この人とかデリック・グリーン(Sepultura)のパフォーマンスを聴いて「やっぱり黒人には敵わねぇ…」という気になってしまうのは多分私だけじゃないはず。曲は基本的にはローミッドテンポ中心ながら、スピードのギアは結構幅広く持ってて、特にドラムは2バスもガンガン踏みながら速く重く猛烈に叩いてます(このドラマーもハワードと一緒にKsEに行ったんですね)。いやーどこを切り取ってもブルータルで素晴らしいっす。サブスクでも聴けますし、多分マケプレで500~1000円で盤も手に入るので、ニュースクールってどんなもん?という方はどうぞ。